TOP PAGE

ごあいさつ

当健診室について

人間ドック

ピロリ菌除菌外来

企業健診

一般健康診断

アクセス

めぐみ会 関連施設






 ピロリ菌除菌外来

ピロリ菌とは

長さは4ミクロン(4/1000mm)らせん状のグラム陰性桿菌で、2〜3回ゆるやかに右巻きにねじれている。片側(両側の場合もある)に4〜8本のべん毛が生えています。胃の中は、強い酸性で、結核菌以外のバイ菌は、いないと思われていましたが、
1983年にオーストラリアのWarrenとMarshallによってヒトの胃粘膜より分離培養されました。


胃の病気とピロリ菌

ほとんどの十二指腸潰瘍、胃潰瘍の原因で、日本では、2000年より、これらの病気に限り、保険診療が認められました。

日本では、ほかの国と比べ胃がんが多く、日本の胃がんのほとんどは、ピロリ菌感染によると思われます。日本、中国、韓国など、東アジアに分布するピロリ菌は、胃がんを起こしやすいタイプの菌であることが、研究の結果明らかになっています。

日本ヘリコバクター学会では、すべての感染者に除菌治療をすることが望ましいというガイドラインを作っておりますが、いまだ、日本では、潰瘍患者以外の保険診療は、認められていません。

胃の過形成ポリープは、70%以上は、除菌治療後に退縮、消失しますが、ポリペクトミー(内視鏡による治療)は、保険治療でできますが、除菌は保険診療ができません。

胃がん治療後の人も、保険診療で除菌ができません。




胃の病気以外の病気とピロリ菌感染症

小児、若年者の鉄欠乏性貧血、栄養不足、特発性血小板減少症(ITP)
と関連性があるとされ、そのほかに
 口臭
 線維筋痛症(FM)および慢性疲労症候群(CFS)
 慢性蕁麻疹
 動脈硬化による心疾患
 アルツハイマー病
 ギランバレー症候群
などとも、関連があるという論文が出ています。


日本人のピロリ菌の感染率


一般にピロリ菌は、小児の頃に感染します。 現在は、上下水道の整備に伴い、若年者の感染は、大変少なくなっています(10歳未満で、5%ぐらい、10代で10%ぐらい)。現在の若年者の感染は、家族から感染を受けているようです。とくに小児の感染と母親の感染が相関しています。50代以上の方は、環境(水や食物)から感染を受けていたと思われます。高齢者は、ほとんどの方は、感染しているか、かつて感染していたと思われます。

ピロリ菌が感染するとどうなるのか

胃がピロリ菌の感染を受けると、表面の軽い胃炎からはじまり、胃の粘膜(胃の表面の細胞)に炎症を起こし、次第に、胃の粘膜は萎縮してしまいます。その間、鳥肌状胃炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃癌など、起こすことがあります。

ピロリ菌感染と胃癌
日本では、胃がんが少しずつ減少しています。これは、若い人たちのピロリ菌感染者が少なく、若年者、壮年期の胃癌の発生が少なくなったからと思われます。高齢者の胃がんは、依然と増加しています。
ピロリ菌の検査

ピロリ菌は、内視鏡検査をしなくとも感染診断はできます。

尿検査 尿の中のピロリ菌の抗体を検出します。採尿後、10分から20分で結果が出ます。

便検査 大腸癌検査の便潜血検査と同じ要領で、便をとります。採取した容器を持ってきてもらうと、クリニックで、10分程度で結果が出ます。

呼気テスト 数時間絶食した状態で、検査をします。薬をのむ前後で、呼気を採取します。検査機関で、測定しますので、結果が出るまで4−5日間かかります。

血液検査 血液中のピロリ菌に対する抗体を検査します。検査機関での検査になりますので、結果が出るまでに4−5日かかります。

ペプシノーゲン検査 血液により胃の委縮を検査します。採血後に検査機関での検査になりますので、結果が出るまでに4−5日かかります。

内視鏡検査時にする検査として迅速ウレアーゼ検査、組織検査、培養検査などがあります。

3次除菌が必要な時に培養検査をして、菌の抗生物質に対する感受性(どの抗生物質が、効きやすいか調べる)を検査する場合があります。

除菌治療

保険治療では、内視鏡で診断された、潰瘍の患者さんに限り以下の治療をします。

1次除菌

胃酸を抑える薬、クラリスロマイシン、アモキシシリンの3種類の薬を朝夕2回7日間服用する。内服終了し1ヶ月以上してから、うまくいったかどうかを判定する検査(呼気テストか、便検査)をします。この組み合わせの薬で、約60から70%の人が、除菌できます。失敗した人は2次除菌をします。

2次除菌

一次除菌の薬のうち、クラリスロマイシンをメトロニダゾール(フラジール)に替えて、これも1週間内服します。1次除菌同様に結果の判定をします。この組み合わせの薬で、約90%の人が除菌できます。

保険治療では、感受性検査で、クラリスロマイシンに効かないという結果が出た場合には、2次除菌で、最初から治療ができるようです。

自費診療の場合、初めから、2次除菌薬による治療が可能です。

除菌治療の副作用

約3割の人が、軟便、軽い下痢を起こします。そのほかに、一次除菌では、味覚障害などの副作用があります。2次除菌では、アルコールをのむと悪心、嘔吐しますので、除菌時と除菌後2日間はアルコールを禁止してください。

約5%の人に薬によりアレルギー反応が見られることがあります。服用を始めてから、体にかゆみを伴う発疹が現れましたら、服薬を中止してください。

ひどい下痢、発熱、下血を伴う下痢の場合も、すぐに中止し、医療機関を受診してください。

Question and answer − 質問と答え

Question 胃カメラ検査は受けなければならないでしょうか。

Answer   ピロリ菌の検査(尿や便の検査)が陰性でペプシノーゲン検査が陰性の人は、初めからピロリ菌の感染を受けていないと考えられ、胃癌になることは非常に少ないので、症状(腹痛など)がなければ、胃カメラ検査やバリウム検査は受ける必要がないと思います。ただ、喫煙者やほかにリスクのお持ちの方は、受けているほうがいいと思われます。除菌治療するのに、胃カメラ検査は、必ずとも必要ありませんが、胃の委縮の程度に応じて胃カメラ検査の頻度を決めてください。若い人で、胃の委縮はない場合、または、十二指腸潰瘍で除菌治療された方は、定期的な胃カメラ検査は必要ないと思われます。

Question 除菌後に気をつけることはありますか。

Answer 除菌の薬を服用後1カ月後に判定検査がマイナス(つまり、ピロリ菌がいなくなったと判定された人)でも5%未満の人が感染している可能性があります。6ヶ月後、または、1年後もう一度判定の検査をお勧めします。

除菌成功後3カ月以内に一過性の胃痛、食道炎の症状がみられることがあります。ほとんどは、ガスターなどH2ブロッカーを短期間服用すれば改善します。

また、長期的副作用(副作用とは言えないが)として、体重の増加、コレステロール値、血糖値の増加することもあります。このようなリスクのお持ちの方は、除菌治療後の食生活の厳重な管理が必要です。

Question  費用はどのぐらいでしょうか。

Answer  下記のようになります。

・診察料 初診2625円/1回受診  再診1575円/1回受診
・検査
  便検査 3700円
  尿検査 1500円
  呼気テスト 5030円
  ペプシノーゲン検査 3500円
  尿検査で、感染があるかどうか調べるだけなら、4125円(診察料2625円 +尿検査1500円)です。
  ・除菌薬 3000円から、5000円ぐらいの間です。除菌薬の内容によってか わります。除菌薬は、処方箋を発行しますので薬局から薬をもらってもら うことになります。

Question  除菌に失敗したときはどうしますか。

Answer  ほかの組み合わせの薬剤を用い、除菌します。

Question  除菌治療をすれば胃がんや、胃潰瘍にならないでしょうか。

Answer  胃潰瘍や十二指腸潰瘍においては、90%ぐらいの人で、再発を防ぐことができます。除菌することで、潰瘍を予防することができます。胃癌においては、胃の粘膜の萎縮のない方は、胃癌を予防できますが、萎縮の進んでいる場合、予防効果は少ないです。このような方は、除菌後も、定期的な、内視鏡またはバリウムによる検査が必要です。

Question  抗生剤にアレルギーを起こしたことがあります。除菌治療は可能でしょうか。

Answer  何の抗生剤にアレルギーがあったのか分かれば、それを含まない組み合わせの薬剤で、除菌できます


その他質問・お問合わせは電話またはメールにてお問合わせください。


担当医師:木村 一史 医師 ( きむらかずふみ )

福島県立医科大学卒 早稲田大学卒

内科医 消化器内科

医科大学卒業後、いわき市立常磐病院、ザンビア感染症プロジェクト、二本松社会保険病院、八潮中央総合病院、塩釜市立病院をへて、

2008年4月から2009年9月まで、ピロリ菌の発見者でノーベル賞受賞者である、西オーストラリアのバリーマーシャル教授(Professor Barry Marshall)に師事し、ピロリ菌の疫学、治療について、学ぶ。2009年10月から、帰国し田村クリニックに勤務。現在は、田村クリニック、南大沢メディカルプラザ、自由が丘メディカルプラザにて勤務。






医療法人社団めぐみ会 田村クリニック 健診室

Copyright  医療法人社団めぐみ会 All rights reserved.