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昨年までは、小型球形ウイルスと呼ばれていたやつですが、学会でノロウイルスに名称が変更になりました。
生もの、特に生牡蠣などを食べた後に起こってくるウイルス性の胃腸炎で、わかりやすく言えば、おなかの風邪
ですが口から感染するという点では、食中毒といってもよいでしょう。
今年は暖かいせいか、このノロウイルスによる胃腸炎が多いようです。感染すると消化管の炎症を起こしてくるため、
感染後1〜2日で嘔気嘔吐や下痢に加えて38度台の発熱が3日ほど出現します。感染を起こさないようにする
のが一番の方法ですが、運悪く感染して症状が出てしまった場合の対策をお話します。
まず嘔気嘔吐・下痢といった症状は[これ以上食べないで!]という胃腸が出しているサインなので、食事はやめて
1日ぐらい絶食とします。ただし、水分(湯冷まし程度)は、可能であれば十分とってください。これにより、
胃腸が少し休憩できるので、2日目にはほとんど嘔気嘔吐は止まっていると思います。そうしたら、おもゆから始め、
1週間ぐらいかけて徐々に食事の質・量を上げていきます。7日目にはほぼ症状は無くなっているはずですが、
ここで油断は禁物です。腸の炎症による症状は1週間程度でなくなりますが、炎症そのものは2週間ぐらいは継続して
います。このため炎症が無くなったからと言って、暴飲暴食は控え、この始めの1週間は、あなたの胃腸が十分
休めるように、腸に負荷の強い、肉類・油物(中華・カレー等)および刺激物(お酒、コーヒー、キムチ等)は
極力控えてあげてください。お薬も多少は飲んで頂いた方が回復は早くなりますが、飲む薬によっては逆効果と
なるものもありますので、治療中にもかかわらず、回復しない場合は、主治医にご相談ください。
治療の主体(9割)は食事療法で、お薬の治療(1割)が付け足しぐらいです。なお、治療開始時に十分な水分補給が
できない場合、点滴による補液が必要となるケースもあります。
平成16年2月
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