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最近ラップ療法なるものに出会い、目からウロコ状態であったため、皆さんにもぜひご紹介したいと思います。
消毒液をひたすら塗るという今までの擦り傷に対するやり方からすると、とっても新鮮に思え、またなるほどとも思え、
治療日数もたぶん1週間ぐらいは従来の方法に比べると早く治り、まったく、その効果には驚かされるものです。
やり方はいたって簡単です。まず、水道水で傷口の砂や土をよく洗い落とします。傷は乾かさず、ぬれたままにし、
その上から直に台所用ラップで覆います。面倒であればぐるぐる巻き付けるだけでもよいです。この状態で、医療機関を受診して下さい。
医療機関で消毒および抗生剤投与を受けるのは今まで通りですが、その後の処置が、この治療法の新しいところで、その後消毒せず、
水道水のみで傷をそっと洗い、軟膏も塗らず、傷を乾かさないよう再び、ラップで覆っておくだけでよいのです。
傷口にガーゼをつけることもいけません。ただし、医師による傷の感染の有無等の経過観察は必要です。通常の擦り傷であれば
約2週間程度できれいな皮膚が再生されてきます。医療機関によっては、このラップ療法にもう少し工夫をしている機関もありますが、
私の知る限り、この方法が一番安上がりだと思います。
簡単にこの治療法の原理を説明すると、ちょうど傷口で細胞培養を行っているようなものだそうです。この方法で傷口を観察していると、
膿のような浸出液がラップの中にたまってくることもありますが、これは感染しているのではなく、細胞周囲の組織が分泌した成長因子の
豊富な細胞外液のようです。この治療は協力してもらえる医療機関でのみ行えるもので、全ての医療機関がこの方法で治療を行っている
わけではありません。また、この方法は、医師よりも民間での広がりの方が早いようですが、不測の感染に対応するために、
必ず治療に協力してもらえる医師の観察下で行って下さい。
平成16年6月
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