インフルエンザの予防をしましょう
     
 

 これから次第に気温が下がっていき、インフルエンザ流行の季節が近づいてきます。インフルエンザはいわゆる「かぜ」とは異なり、 38℃から40℃に達する高熱を伴い、全身のだるさ、筋肉痛、関節痛、のどの痛みなどが認められ、これらの症状が数日間 続きます。原因はインフルエンザウイルスによるもので、年齢に関わりなく感染しますが、呼吸器・循環器の病気のある方や高齢者に 感染した場合、それをきっかけに心不全や呼吸不全を起こして、場合によっては生命に関わることもありえます。 また、小児の場合にはインフルエンザ脳症を合併することもあります。

 従来はインフルエンザの診断は症状や流行状況から判断するしかなかったのですが、最近はインフルエンザ診断のための迅速検査が 可能です。これは、のどや鼻の粘膜から綿棒で検体を取って調べるもので、20分以内に結果が判明します。

 以前はインフルエンザにかかった場合、ウイルス感染に対する治療法がなく、熱がおさまるまで対症療法を行うしかなかったのですが、 現在はウイルスに対する有効な薬剤があり、症状が出現してから48時間以内であれば飲み薬、あるいは吸入薬により治療が可能です。 解熱剤を使用することもありますが、薬の種類によっては脳症などの合併症を起こしやすくしてしまうので、自宅にある 解熱剤などは使用せず、医師に相談するようにして下さい。

 インフルエンザの予防のためにはワクチンの接種がもっとも有効です。ワクチンを接種したからといって完全に感染を予防できるわけでは ありませんが、重症化を防ぐことができます。インフルエンザにかかると仕事や学業にも支障を来します。また、家族内で感染が 広まる可能性も高いです。インフルエンザワクチンは注射してすぐに予防効果を発揮するのではありません。 年末までにワクチンの接種を受けることをおすすめします。また、インフルエンザに感染した場合には、時間が経つにつれて治療薬が 効きにくくなるので、疑わしい症状があればできるだけ早めに医療機関を受診してください。


平成16年10月28日

 


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