| いきなり不吉なタイトルです。これは日常ありふれた生活習慣病が重なり合うと、致死的な心筋梗塞を引き起こす警鐘です。
四重奏とは、高脂血症、糖尿病、高血圧及び肥満の四つを指します。個々に説明しますと、高脂血症はコレステロール及び中性脂肪のどちらか、または両方が高い場合です。従来単独では、コレステロールの方が危険度が大きく、中性脂肪はそれほど危険ではないとされてきましたが、死の四重奏の場合は、むしろ高中性脂肪症が危険とされています。糖尿病は、完全に出来上がった糖尿病だけでなく、糖尿病に近い耐糖能異常であっても四重奏の一つになります。高血圧は、下の血圧(拡張期血圧)が90以上の時に、より大きな危険因子になります。肥満は、内臓脂肪型肥満(りんご体型)のほうが、皮下脂肪型肥満(下ぶくれ体型)より危険が多いとされています。
これら四つは、すべて現代日本人の代表的な生活習慣病です。その原因もすべて共通といっても過言ではありません。過食・偏食・間食といった食習慣の問題、運動不足、飲酒、喫煙、生活上の種々のストレス及び、遺伝的体質といったところです。ですから、一人でこの四つの病気を持つことは、決して珍しいことではないのです。したがって予防策も、それらの逆をやれば良いわけで、適切な食事と運動、そして休養が大切ということになります。もっとも、言うは易く、行うは難しということは、最近クリニックの職員からも仕事中毒患者と言われている私自身が身にしみていますが・・・。
遺伝的体質は、それぞれの病気について、かなり大きな要因です。生活習慣について、これ以上改善の余地はないくらいなのに、数値が悪い人は珍しくありません。この場合は、必要に応じて、薬を内服してコントロールするのが、現実的な対策と思われます。
平成13年1月 |