花粉症
     
 
 インフルエンザの大流行に、戦々恐々としているうちに、花粉症のシーズンに入ってきました。

 花粉症は、毎年このコーナーで取り上げていますが、スギやヒノキなどの樹木や、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどの草花の花粉に対する、アレルギー性の鼻炎及び結膜炎を総称して、「花粉症」と呼んでいます。  
 
 症状は、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、目の痒みと流涙などですが、目の症状が強い人、鼻の症状が強い場合など、個人差があります。年ごとの症状の強さは、飛散するスギ花粉の量によって大きく影響され、昨年の夏は暑い日が続いたため、今年のスギ花粉の量は多いとされています。 

 しかし症状の強さは、花粉の量だけで決まるわけではありません。山奥の杉に囲まれた山村より、都市部のほうが花粉症の症状が強い理由は、自動車の排気ガスの量が関係しているに違いないと、以前より思っていましたが、最近ディーゼル車の黒煙が花粉症を悪化させるとの研究発表がありました。多摩市や八王子市が、都内でも花粉症が強い地域であるのは、スギ花粉と、排気ガスの両方が多いからでしょう。

 花粉症の対策は、症状が本格的に始まる前から開始するのが有効と言われています。抗アレルギー剤の内服が一般的ですが、どの薬がよく効くかは、個人差が大きいので、昨年やそれ以前に服用した薬で、効いた薬、効かなかった薬の名前が判明していたら、是非最初に教えてください。花粉症に限らず、患者さん自身が、自分の治療内容についての情報を持っていることがとても大切だと思います。

 内服薬以外に、注射で予防する場合もありますが、効き方に大きな個人差があり、花粉症の特効薬とまでは言えないのが現実です。

 花粉症対策の基本は、マスクなどによる花粉防御と、休養、睡眠などの体力保存が大切と言われています。対策が後手に回らないように注意してください。

平成13年2月

 


ページを閉じる