読者の皆様、明けましておめでとうございます。しばらく呼吸器内科の専門医である山口副院長に、このコーナーを執筆してもらいましたので、久しぶりに登場しました。
本年もよろしくお願いします。
さて、昨年12月に、C型肝炎の新治療法が2種類認可され、一般の医療機関で使用できるようになりました。ひとつが新型インターフェロンであるコンセンサスインターフェロン(アドバフェロン)、もうひとつがインターフェロンと併用すると効果が高まる内服薬のリバビリン(レベトール)です。
C型肝炎が、インターフェロンで治るようになって10年以上になりますが、治りにくいタイプのウイルス(1b型)で、ウイルス量が多いC型肝炎は、今までのインターフェロンでは、十分な効果が期待できませんでした。
今回の新薬のうち、内服薬のリバビリンは、この難治性のC型肝炎を治す可能性があります。またコンセンサスインターフェロンは、最難治のグループ以外のC型肝炎について、従来のものよりも高い著効率が期待できます。
C型肝炎は、昨年テレビ番組の特集で取り上げられ、国民の関心が高まり、一部自治体では住民健診にC型肝炎の検査項目を入れる動きが出てきました。
しかし一方で、インターフェロンは高価であるため、医療費増加を抑制する為にC型肝炎の治療が従来よりも受けにくくなる動きも事実始まっており、患者さんにとっては、重大な状況になっています。
治療法の進化によって、C型肝炎の患者さんが、肝硬変や肝臓癌の不安から開放される可能性が高くなっている今こそ、実際に安心して治療が受けられるように配慮してもらいたいものです。
平成14年1月 |