私の知恵袋
     
 
 いつのまにか夏本番となりました。こんなに暑い夏は久しぶりです。地球温暖化が原因ではないかと、要らぬ心配をしてしまいます。
 
 今月は私の知恵袋と題して、難しい症例にいかに対処しているかをお話いたします。
医師となり、これまで20年近くかけて経験させていただいた様々な症例と、そこから学んだ成果が現在の新しい患者の治療に役立っております。蓄積してきた知識は使わぬうちにだんだんと色あせてまいりますので、常に振り返るための、結構な量の医学書や医学雑誌が狭い我が家の大きなスペースを占めております。余談ですが職場が変わり、転居をする際に大変なことは、大量で重いこれらの書物の移動であり、引越しや泣かせのようです。
 さて、毎日の診療では実に様々な症例に出会います。これらに関しては、単に医学書を調べれば判明するものとは限らず、専門家の知恵を拝借することが必要となります。症例によっては、改善が得られない理由は、問題点が把握できないからであり、この点からも他人からの新しい視点が役に立ちます。大学病院時代は、同僚の専門家に頼っていたわけですが、現在は、内科専門医メーリングリストに相談します。これはインターネットを場とした内科専門医限定の集まりです。幸いなことに私は、この内科専門医の議論の輪に入ることが認められており、まるで病院で同僚に相談するかのような気軽さで、日本全国に散らばる正しく指折りの専門医の方々に相談が出来ます。そして当日に的確な解答が戻され、次回の患者来院時には涼しい顔をして説明し、治療にあたれるというわけです。手の内をばらしてしまいました。
 
 この際ですから白状しますとこの半年で3人ほどは対処に迷い、早速メーリングリストに相談して一件落着しました。
 
 以上、私の知恵袋と題してお送りいたしました。では、また。

平成13年8月 

 


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