なつかしい手紙
     
 
 2月になりました。すぐに春です。天候の変化が激しく体調を崩しやすいので、読者の皆様はどうぞご自愛ください。懸案のインフルエンザに関してはちっとも流行らしい気配がありませんが油断は禁物です。
 
さて、今回はなつかしい人から手紙をいただいたのでご紹介いたします。今から10数年前、彼は40歳代の中頃だったでしょうか。奥様と中学生の息子が一人の3人家族でした。心筋梗塞を発症して入院しましたが、約2週間の後、回復し通院に移行しました。喫煙をやめること、適度な運動をすること、食べるものに注意すること、通院を続けること、などなど当初に約束したことを彼は守ることができず、喫煙を再開し体重は増えていきました。
 
やがて本人は顔をみせなくなり、奥様が薬を取りにこられるだけになりました。やがて僕が病院を変わり、この数年は続いていた賀状の音信さえもなくなりました。どうしているのだろうと思っていたところへ長い手紙が届いたのです。
 
中身はご無沙汰を詫びる言葉に始まり、通院をやめて以降の生活のこと、病状が悪化して心不全をおこすようになり、昨年に某院にて冠動脈バイパスと壊死した心筋を切り取る手術を受け、その際に担当医から年齢よりも随分と年をとった動脈で手術が大変であったと言われたこと、最初の入院のときに言われたことなど喉元すぎればなんとやらで、病気の再発を心配する奥様もただ煩わしく思い、喧嘩ばかりで、結局はただただ自ら病気を進めさせたことを悔いていること。名手の手術でなんとか命を救われた形で、恥ずかしさのため便りもよこすことができずに今に至ったことなどなど書き綴ってありました。やはりそうでしたか、と残念に思いましたが、ともかく救われたようでほっとした次第です。

 さて、読者のなかで思い当たる方は何時からでも遅くはありません。何の病気にせよどうぞあなたの主治医のところを訪れてください。ではまた。

平成14年2月  

 


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