医療サービスについて
     
 
 今年は例年より1ヶ月も早く季節が進んでいるのだそうで楽しみにしていた春の雪は降らずじまいにおわりました。桜の開花時期も新記録を達成したのではないでしょうか。

 さて、今回のは医療サービスについてお話しします。医療をサービス業と捉えることについては異論のある方も多いのではと思います。しかしながら社会の趨勢はその方向にむかっているようです。サービスという言葉を使う限りは患者の満足というものが大変重要です。受診にかかわるすべての事が関係してきます。待ち時間や職員の接遇態度、クリニック内の環境などのアメニティなども考えなくてはなりません。そうした診療の周辺は間違いなく大事なのですが、来院した患者に診療終了後、ともかく来院してよかったと思っていただくこと、急性疾患の場合はこれで治るのだと安堵して頂くことがなにより重要だと考えます。
 
 また、私どものクリニックでは予約制をとっておりますが診察が予定通りに進むとは限らず、予約された方が1時間も待たされたり、重症度によっては診察の順番が入れ替わることもあります。待たされることに怒る方、そして文句を言わずただ待ってくださる方のいずれにも私どもは大変に申し訳なく思っておりますが、最大公約数的に、より多くの方に満足して頂ける方法をとっているのだとご理解ください。

 余談ですが、この4月から医療保険に若干の手直しが加わります。私は改善ではなく改悪と考えております。その根拠は赤字体質に全く手をつけない、単なる先延ばしに過ぎないこと。医療事故が続発しているなかで医療の質を向上させるための投資を何一つ考えていないこと。質の向上と同時にアメニティが求められているのにその元になる診療所の収入は大幅に減ることが確実だからです。いやはや。ではまた。

平成14年4月  

 


ページを閉じる