風邪について
     
 
 梅雨のはしりで不安定な天候が続いております。気温や気圧の変動が激しいので体調を崩しやすいのでしょうか、5月は風邪の患者さんが予想外に多くいらっしゃいました。

 さて、このところ理屈っぽい話が続いておりましたが今回は、ぐっと身近な話を致しましょう。僕自身がこの5月は風邪で悩まされました。具体的には喉の痛みから始まり、くしゃみ・鼻水と続き、ついに声がでなくなりました。痰のからみと重い咳もあって仕方なく自院内で胸部レントゲン撮影と血液検査を受けてみました。こうした場合に調べるべき血液検査は白血球数と炎症反応検査です。実のところ胸部レントゲン写真は正常でしたが炎症反応が予想外に高値であり抗生剤を5日間つづけて服用しました。幸い症状がみるみる改善して再度の検査では炎症反応は陰性で一安心したところです。

 さて治療の件ですが、総合感冒薬は頓服にしか用いません。総合感冒薬の配合をみると鎮痛解熱薬と抗ヒスタミン薬およびカフェインが含まれており、あくまで症状の緩和を目的にされたもので積極的に治療に向かわせるものではないからです。一方、感冒薬と併せて用いることの多い鎮咳薬や去痰剤は多少なりとも継続することで咳反射の誘発を防ぎ、喉荒れを防ぐ印象を持っており好んで用いております。また、抗生剤はめったに服用しませんが扁桃腺が腫れている時、汚い鼻汁や痰が多い時、痰のからむ咳が始まった時には3日間をめどにきちんと服用します。こうした炎症の時には原因がウイルス性ではなく細菌性と考えられ抗生剤の効果が期待できるからです。

 今回の僕の場合は急性副鼻腔炎も合併していた様なので鎮咳薬、去痰薬、抗生剤に加えて辛夷清肺湯も合わせて服用しました。専門的なことはともかく、必要な薬だけをきちんと飲むという態度が薬害から自らを守る事につながるのではないでしょうか。ではまた。

平成14年6月  

 


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