責任
     
 
 あっという間に涼しくなってまいりました。何年前でしたか、9月になっても相変わらずの熱帯夜が続いて辟易したことを思えば、今年はまともな季節の移り変わりのように思います。

 さて、今月は病気治療や検診における医師の責任についてお話を致します。病気の治療に関しては診察、検査により適切な判断の下に治療をするわけですが、治療の役に立たない検査や過剰な治療は避けなければなりません。そのため検査治療にあたり、その目的と予測される結果に関して患者に説明し納得していただくことが必要です。

 例えば高脂血症では自覚症状に乏しいことから、検診を受けて初めて指摘を受け医療機関で受診されることが殆どです。高脂血症をなぜ、またどのように治療すべきなのかに関して、患者本人の納得があってこそ治療を継続する動機付けが生まれるわけですから説明責任は重大です。医師のなかにも高脂血症の治療に批判的な方がおられますが、しばしばこれまで積み重ねられてきた研究報告を恣意的に歪曲して持論を主張するばかりであり、患者を惑わす結果になっております。彼らが責任を引き受けているとは思えません。 

 また、検診に関しても検査結果がなにを意味しているのか、結果からどのような注意をしたほうがよいのかの説明、指導こそが求められているものであり、医師の責任と考えております。

 実は先日、ひどい発熱を経験しました。起床時から喉が痛く風邪をもらったなと思っていましたら午後から寒気がでて、体はけだるく節々が痛み、筋肉痛もありました。夕刻には39℃まで発熱してしまいました。いつもなら鎮痛解熱剤を服用するところですが、思いついて葛根湯を2包服用しました。しばらくしてから寒気がおさまり、けだるさも半減して熱が引いていくのが分かりました。更に翌日には、喉の痛みがとれてほぼ全快いたしました。改めて葛根湯の効果を実感した次第です。ではまた。

平成14年10月  

 


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