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前回は貧血の中で最も多い、鉄欠乏性貧血について説明しました。今回は、貧血の検査について説明します。
いろいろな検査項目がありますが、受診された場合に参考になればと思います。
まず、血色素量(ヘモグロビン値)をみて貧血かどうか判断します。貧血かどうかは、赤血球の数ではなく、
血色素量で判定します。もし貧血であれば、次に赤血球の大きさを確認します。貧血は赤血球の大きさで、3種類
に分類されます。その赤血球の大きさを表した検査が、MCV(平均赤血球容積)です。鉄欠乏性貧血は、血清鉄が
少ない為にヘモグロビンの合成が不十分で、その結果赤血球の大きさ(容積)が小さくなってしまします。MCVが
小さくなる貧血(小球性貧血)には、鉄欠乏性貧血の他に、鉄芽球性貧血、サラセミアがあり、変化しない貧血
(正球性貧血)には、溶血性貧血、腎性貧血があります。
また、赤血球が大きくなる貧血(大球性貧血)もあり、巨赤芽球性貧血、悪性貧血がそうです。MCVの他に、MCH
(平均赤血球色素量)、MCHC(平均赤血球血色素濃度)という検査項目がありますが、意味は、日本語の訳の通り
ですが、MCVほど利用されません。赤血球の大きさをみて小球性と判断されれば、次に鉄欠乏性貧血が最も多いので、
Fe(鉄)、UIBC(不飽和鉄結合能)、フェリチン(貯蔵鉄)を測定します。
Feは血清中の鉄の濃度、UIBCは、鉄は輸送する蛋白質がどのくらい、鉄と結合しやすいかを見る検査です。UIBC
が大きくなる場合、間接的に鉄が減少していると判断します。それらを検査して、鉄欠乏性貧血と確認できたら、
一旦検査は終了です。原因がはっきりしない場合には骨髄穿刺検査が必要なこともあります。
次回の健康診断を受けたときに、報告書とよく比べて見て下さいね。
平成15年9月
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